寒い冬、暖かさを保つために欠かせない暖房器具の一つがオイルヒーターです。
エアコンや電気ストーブと比べて空気を乾燥させず、静かでやわらかな暖かさを提供するオイルヒーターは、特に家族やペットがいる家庭に人気です。
しかし、種類や性能が多岐にわたるため、初心者にはどのモデルを選べば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、オイルヒーターの基礎知識から、失敗しない選び方のポイント、そして初心者におすすめのモデルを詳しく紹介していきます。
初めてオイルヒーターを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
これを読めば、自分にピッタリのオイルヒーターが見つかるはずです。
オイルヒーターのメリット

オイルヒーターにはさまざまなメリットがあり、他の暖房器具とは異なる特徴で人気を集めています。
空気を乾燥させない
オイルヒーターは、温風を出すタイプの暖房器具と違い、空気を直接暖めるのではなく、オイルを循環させて輻射熱で部屋全体をじんわりと暖めます。
そのため、部屋の空気が乾燥しにくく、肌や喉に優しいのが特徴です。
冬場に乾燥が気になる人や、風邪やインフルエンザの予防を重視する人にとって大きなメリットです。
部屋全体を均等に暖める
オイルヒーターは放射熱を利用しているため、エアコンや電気ストーブのように一部の空間だけを急速に暖めるのではなく、部屋全体を均等に暖める効果があります。
部屋の隅々まで心地よい暖かさが広がり、快適な環境が持続します。
静音性が高い
オイルヒーターは、内部でオイルを循環させるだけなので、運転音が非常に静かです。
ファンやモーターの音が発生しないため、静かな環境が必要な寝室や勉強部屋にも最適です。
エアコンのように運転音が気になることがないため、睡眠中や集中して作業したいときでも安心して使えます。
安全性が高い
オイルヒーターは、直接炎を使わないため火災のリスクが低い暖房器具です。
また、表面温度が比較的低いため、触れてもやけどをしにくい設計のものが多く、特に子供やペットがいる家庭で安全に使えます。
さらに、転倒時の自動オフ機能や過熱防止機能がついたモデルも多く、安心して長時間の使用が可能です。
余熱効果で省エネ
オイルヒーターは内部のオイルを温めて、それを利用して部屋を暖めるため、電源を切った後も余熱が長く続くのが特徴です。
この余熱効果により、電気を切った後もしばらく暖かさが持続し、エネルギー効率が高いのがメリットです。
長時間運転しなくても暖かさが持続するため、電気代を抑えることができます。
メンテナンスが簡単
オイルヒーターは、内部のオイルを交換する必要がなく、基本的にメンテナンスが非常に簡単です。
フィルター掃除や燃料補充などが不要で、日常的な手入れがほとんどいりません。
定期的に外部を軽く拭き掃除する程度で、長く使い続けることができます。
無臭で快適
オイルヒーターは燃料を燃やすタイプの暖房器具ではないため、匂いが発生しません。
石油ストーブなどでは燃料の匂いが気になることがありますが、オイルヒーターは無臭でクリーンな暖房が可能です。
オイルヒーターの選び方:失敗しないポイント

オイルヒーターを選ぶ際に失敗しないためのポイントは、以下の5つです。
それぞれのポイントを考慮することで、自分にぴったりのオイルヒーターを見つけることができます。
部屋の広さに合わせた出力を選ぶ
オイルヒーターは部屋の広さに応じた適切な出力(ワット数)を選ぶことが重要です。
小さな部屋に大出力のヒーターを使うと電気代が無駄になり、逆に大きな部屋に出力が足りないヒーターを使うと十分な暖かさが得られません。
一般的な目安として、10~12畳の部屋なら1000~1500W程度のオイルヒーターが適しています。
表面温度
オイルヒーターの表面温度は、一般的に他の暖房器具(特に電気ストーブ)と比べると低めですが、それでも高温になる場合があります。
特に、子供やペットがいる家庭では、表面温度が高すぎると触れてしまった際にやけどのリスクがあるため注意が必要です。
安全な目安として、表面温度が60〜80℃程度まで抑えられるモデルを選ぶのが理想的です。
これ以上の温度になると、直接触れた際にやけどする恐れが出てきます。
自動温度調整機能(エコ運転)とタイマー機能
オイルヒーターは電気を使って部屋を暖めるため、効率よく運用するには自動温度調整機能やタイマー機能が大切です。
自動温度調整機能(エコ運転)
設定した温度に達すると自動で加熱を止めるため、電気代を抑えながら快適な温度を保てます。
タイマー機能
就寝前や外出時に自動でオン・オフできるので便利です。
安全性を確認する
オイルヒーターは比較的安全な暖房器具ですが、やはり安全機能の確認は欠かせません。
特に、子供やペットがいる家庭では、安全装置の充実したモデルを選ぶことが大切です。
転倒時自動オフ機能
万が一ヒーターが倒れた場合、自動で電源が切れる機能。
過熱防止機能
内部の温度が上がりすぎると自動でオフになる機能。
デザインやサイズを考慮する
オイルヒーターは部屋のインテリアにも影響するため、デザインやサイズも重要です。
特に、リビングや寝室など、見える場所に置く場合はおしゃれなデザインが好まれます。
また、部屋のスペースが限られている場合は、コンパクトサイズやキャスター付きで移動しやすいモデルが便利です。
初心者におすすめのオイルヒーター
De’Longhi(デロンギ)ヴェルティカルド オイルヒーター
輻射熱で部屋全体を暖める「ゼロ風暖房」。
温風を出さないため、肌も喉も乾燥しにくく、空気を汚しません。
モダンなデザインで使いやすい縦のラインが特徴的な人気モデル。
広さの目安 | 8畳~10畳 |
表面温度 | 約80℃ |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | 転倒時自動電源遮断装置 安全プラグ 温度過昇防止装置 |
サイズ | 幅260×奥行430×高さ650(mm) |

De’Longhi(デロンギ)マルチダイナミックヒーター
旧オイルヒーターに比べ、電気代を63%節約できる節電性に優れた、デロンギのマルチダイナミックヒーター。
高精度な温度調整を行う「オートアダプティブテクノロジー」を搭載し。
気温のわずかな変化も敏感に察知し、5つの発熱モジュールを32通りの組み合わせで秒単位でコントロール。
無駄な暖めすぎを防ぎ、消費電力を抑えます。
広さの目安 | 8畳~10畳 |
表面温度 | 約60℃ |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | チャイルドロック 転倒時自動電源遮断装置 安全プラグ |
サイズ | 幅275×奥行440×高さ665(mm) |

アイリスオーヤマ オイルヒーター ウェーブフィン 入切タイマー
部屋全体をムラなく暖め、温風や炎を出さないので空気を汚さない、ウェーブ型オイルヒーター。
リーズナブルな価格で初心者におすすめです。
フィンの表面積を広げたウェーブ状のフィンにより、従来のオイルヒーターより熱効率がUP。
部屋全体をより早く温められます。
広さの目安 | 6畳~8畳 |
表面温度 | ? |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | チャイルドロック 転倒時自動OFF機能 過熱防止機能 |
サイズ | 幅約25.6×奥行約37.0×高さ約67.0(cm) |
モダンデコ スリム型 オイルヒーター
10℃~30℃の範囲で温度調節できるECOモードを搭載。
設定温度と室温の差を判断し、自動で運転を切り替えてくれます。
5種類のカラーバリエーションで、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。
広さの目安 | 6畳~8畳 |
表面温度 | ? |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | 過熱防止機能 転倒時自動OFF機能 |
サイズ | 幅476㎜×奥行262㎜×高さ668㎜ |
Pro Breeze 次世代オイルフリーヒーター
燃料を一切使用しないPro Breezeのオイルレスヒーターは、オイルヒーターの利点をそのままに、更に進化した次世代のヒーター。
オイルヒーターより、立ち上がりが早く運転開始後すぐに暖かさを感じることができ、省エネでお財布にも優しい暖房器具です。
又オイルが内蔵されていない分9kgと軽く、キャスターも付いているので転がしながらどこにでも楽に動かせます。
広さの目安 | 8畳~10畳 |
表面温度 | ? |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | ダブル電源 転倒時自動OFF機能 過熱防止自動OFF機能 |
サイズ | 64.5(幅) x 21(奥行) x 58.8(高) cm |
山善 オイルレスヒーター
お部屋をやさしく暖める温度調節5段階のオイルレスヒーター。
「静音性が高い」「空気を汚さない」といったオイルヒーターのメリットを活かしつつ、オイルヒーターに比べ、速暖性の向上や軽量化を実現したオイルレスヒーター。
廃油処理も不要で廃棄の際の手間もかかりません。
表面温度が比較的低いので、お子様が誤って触ってしまった時のやけどのリスクを抑えられなます。
広さの目安 | 8畳 |
表面温度 | ? |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | チャイルドロック 転倒オフスイッチ サーモスタット |
サイズ | 幅30.3×奥行46.4×高59.4cm |
CORONA(コロナ)オイルレスヒーター ノイルヒート
ノイルヒートはコロナの長年培った技術力を結集し、輻射と対流の「いいとこ取り」をした新しい暖房機。
オイルを使わずに輻射によって直接空気を暖め、対流によるやさしい空気循環で冬の寒いお部屋を効率良く、温度のムラなく快適に暖めます。
また、温風暖房機と比べて、乾燥しにくく、お肌やのどにもやさしいのもうれしいポイントです。
広さの目安 | 10畳~13畳 |
表面温度 | ? |
自動温度調整機能(エコ運転) | 〇 |
タイマー機能 | 〇 |
安全装置 | 転倒OFF(オフ)スイッチ 過熱防止装置 センサープラグ |
サイズ | 高さ621×幅270×奥行469mm |

オイルヒーターの売れ筋ランキング
オイルヒーターで暖かく快適な冬を迎えよう
オイルヒーターは、乾燥しにくく、静かで安全な暖房器具として、特に子供やペットがいる家庭で人気があります。
部屋の広さに応じた適切な出力や、電気代を抑えるためのエコ機能、安全性の高いモデルを選ぶことで、快適で効率的な暖房環境を作ることができます。
この記事では、失敗しない選び方のポイントやおすすめモデルを紹介しましたが、最終的にはあなたの生活スタイルや使用環境に合ったオイルヒーターを選ぶことが大切です。
ぜひ、この記事を参考に、自分にピッタリのオイルヒーターを見つけて、この冬を暖かく快適に過ごしてください!