岐阜県では、2024年10月19日(土)~11月24日(日)の期間、清流の国 文化探訪「南飛騨Art Discovery」を開催しています。

自然、歴史、文化などの様々な地域資源を掘り起こし、アートの力によって地域の新しい価値を見出すアートプロジェクト。

21組のアーティストによる地域の特徴を活かした作品とパフォーマンスイベント、「岐阜の匠」、「健康」、「福祉」、「食」をテーマとした体験型マルシェを楽しむことができます。

総合ディレクターに北川フラム氏

北川フラム氏
©Mao Yamamoto

「南飛騨 Art Discovery」総合ディレクターは「北アルプス国際芸術祭」(2017、2021、2024)、「大地の芸術祭」(2000年から3年ごとに開催)でも総合ディレクターをつとめている北川フラム氏。

開催概要

21組のアーティストによるアート作品

会場内にある施設や民家、森の散策路に21組のアーティストによる「健康/福祉」、「岐阜の自然」、「岐阜の匠」を表現するアート作品が展開されています。

参加アーティスト
弓指寛治、釘町彰、津野青嵐、クワクボリョウタ、EBUNE×あぐり、中﨑透、田中望、山内亮二、鈴木初音、内山翔二郎、 西澤利高、堀田千尋、船川翔司、平野真美、坂田桃歌、渡辺泰幸+渡辺さよ、遠藤利克、巻上公一 + 鬼太鼓座、田中泯、contact Gonzo

不死への船路【⊥界】/岐阜・下呂漂着

不死への船路【⊥界】/岐阜・下呂漂着
EBUNE×あぐり
不死への船路【⊥界】/岐阜・下呂漂着
Photo by Osamu Nakamura

この地域には、不老不死にまつわる「八百比丘尼伝説」と「浦島太郎伝説」が混ざった、海の話が山や川の話に置き換わった全国的にも珍しい民話が残されている。

この民話のあらすじを辿るように、不老不死の館(屋内作品)、人魚のケーキ(マルシェにて地元HORO JIRUSHIとコラボ展開)、竜宮への案内者「小僧に化けたイワナ」(屋外の案内看板)、八百比丘尼をモチーフにした造形作品(屋外展示)を巡り、私たちにとって「不死」とは何なのか、古代から続く人間の在り方を探る作品。

おきゃくさま おごっつおう 食べてくりょ

おきゃくさま おごっつおう 食べてくりょ
津野青嵐
おきゃくさま おごっつおう 食べてくりょ
Photo by Osamu Nakamura

誰もが生きる上で経験する“困りごと”や“苦労”に人々がどのように付き合い、自分自身をケアしているのかということに関心を抱いてきた作家が“お客さん”との付き合い方を考える。

“お客さん”とは、かつて勤務していた精神障害の当事者コミュニティで使われていた用語で、「人の行動に否定的な影響を与える認知や思考」を指し、それらを“お客さん”と呼ぶことで、外部から一時的にやってきたものとして俯瞰できるという。

この“お客さん”をあえてもてなすことで新たな関係性を築くというコンセプトで、“お客さん”のための食卓を頭の上に装着できるヘッドピースとして作品化する。

AS IS(そのまま)_002

西澤利高
AS IS(そのまま)_002
Photo by Osamu Nakamura

多様な素材を扱い、国内外で屋外彫刻作品を制作してきた作家。

2013年にオランダ・デルフトで制作した巨大彫刻「AS IS」の再制作を皇樹の杜にて臨む。

「勢いだけで生まれたAS ISだったがよくよく眺めるとそこにはヌンクスタンス(今の姿勢・永遠の現在・静止している今)の世界があった。

”時間の塊の様な長い年月をかけて育った原木がいずれ朽ちて土になりやがて鉄の檻すらも錆びて崩れていくのを想像する瞬間”みたいなものを表現できればと考えている」(作家コメント)

アートとともに岐阜の魅力と人に出会える体験型マルシェ開催中!

会期中の土日祝を中心に、「岐阜の匠」「健康・福祉」「食」「雑貨・クラフト」をテーマに、 約80ものワークショップや物販、食とバラエティに富んだお店が並んでいます。

【岐阜の匠】有道しゃくし保存会

江戸時代から伝わる木製杓子「有道しゃくし」の実演販売

有道しゃくし
出店日11/9(土)、11/10(日)

江戸時代から伝わる木製杓子「有道しゃくし」。

廃村になった高山市有道村から伝承され、継ぎ目のない一本の朴の木を材料とし、すくいのみを用いて形成する岐阜県郷土工芸品。

職人による実演と販売を行う。

【健康・福祉】下呂市障がい者就労支援センター ぎふちょう金山

ココロもカラダも温まる一杯一杯の珈琲

緑の館 レギュラーブレンド
出店日11/3(日)、11/23(土)

下呂市萩原町の老舗喫茶店「自家焙煎珈琲 緑の館」の焙煎豆を使い、障がい者就労支援センターのメンバーが丁寧にドリップした珈琲を販売。

ブレンドされた香ばしい素敵な香りの一杯をどうぞ。

【食】南飛騨馬瀬川観光協会

清流めぐり利き鮎会グランプリ、日本一の馬瀬川上流「鮎」の塩焼き販売

「鮎」の塩焼き
出店日11/9(土)、11/24(日)

清流めぐり利き鮎会グランプリにて日本一に輝いた馬瀬川上流の「鮎」。

上質なコケで育った香り良い鮎の炭火焼きなどを販売。

【雑貨・クラフト】下呂市制20周年記念特別局運営委員会

下呂市から全国のアマチュア無線家と無線交信を!

出店日11/2(土)、11/4(月)、11/9(土)、11/10(日)、11/16(土)、11/17(日)、11/23(土)、11/24(日)

下呂市内全域から全国のアマチュア無線家と無線交信を行う。

下呂市の豊かな自然を掲載した交信証を発行して郷土を紹介していく。

希望者は無線通信の体験が可能。

芸術の秋は岐阜県で!

今年の芸術の秋は、岐阜県で過ごすのはいかがでしょうか?

清流の国 文化探訪「南飛騨Art Discovery」が開催される下呂市は温泉も有名ですので、ぜひ宿泊してアートとともにお愉しみください。