春の暖かさが待ち遠しいこの時期、春に向けて旅の計画を立ててみるのはいかがでしょうか?

旅の手段はいろいろありますが、雪解けが始まり春の日には、車両に揺られながら、美しい絶景や観光地などを巡る”鉄道旅”がおすすめです。

そこで今回は“魅力溢れる”岐阜県4つのローカル線をご紹介。

食事を堪能しながら桜を鑑賞するプランや、SLの体験乗車プランについてお届けいたします!

ひと足先に春を感じに、是非家族や友人とお出かけください。

“魅力溢れる”岐阜県4つのローカル鉄道をご紹介!

岐阜県には「長良川鉄道」「明知鉄道」「養老鉄道」「樽見鉄道」の4つのローカル鉄道が走り続けており、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬には雪景色と四季折々の風景を楽しめます。

電車に揺られながら美しい風景を眺めるだけでも十分癒やされますが、各鉄道では、グルメ列車やイベント列車、サイクルトレイン、特典付ききっぷの販売など、さまざまな取り組みが展開されています。

各鉄道の趣向を凝らした体験を通じて、ここでしか味わえない鉄道旅ならではの思い出を作りませんか?

自然・文化・味を楽しむ旅へ「長良川鉄道」

昭和61年に誕生した長良川鉄道(通称、ながてつ)は、美濃加茂市「美濃太田駅」から郡上市「北濃駅」まで38駅を結ぶワンマン列車です。

日本三大清流のひとつとして知られる長良川に沿って走っており、特に湯の洞温泉口~郡上八幡駅までは長良川とその支流にかかる大きな橋梁(きょうりょう)が7箇所、また長良川と平行して走行するおすすめ絶景ポイントが2箇所あります。

1日1往復運行の「ゆら~り眺めて清流列車」では、その絶景ポイントをスピードを落としてゆっくり走り、車窓からの雄大な景色をのんびりと楽しむことができます。

沿線には、刃物の町「関市」美濃和紙の里「美濃市」など、魅力的なまちも多いので、1日フリーきっぷ(2,700円)を利用して、ぶらり途中下車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

旅するレストラン!観光列車「ながら」

ランチプラン
ビュープラン

2016年新たに誕生した観光列車「ながら」では美濃太田から郡上八幡までの長良川のビューポイントをゆっくり運転し、雄大な景色と食を楽しむプランが人気。

岐阜県の食材を知り尽くした地元のシェフの手による料理を味わいながら長良川流域の景色を堪能できる、ちょっと贅沢な鉄道旅がおすすめです。

※各プランの詳細は公式サイトよりご確認ください。

農村景観日本一と大正ロマンの地へ「明知鉄道」

明知鉄道

明知鉄道(通称、あけてつ)は、恵那駅を起点に明智駅までの全11駅を結ぶ情緒あふれるローカル列車で、車窓からは長閑な田園風景を堪能できます。

沿線には、女城主の城としても知られている日本三大山城「岩村城」のある「岩村駅」、農村景観日本一に選ばれた冨田地区のある「飯羽間(いいばま)駅」

終点は、古き時代の町並みをそのまま保存した日本大正村のある「明智駅」となっております。

明知鉄道の1日フリー乗車券(1,380円)には、市内バス路線を無料で利用でき、市内施設の料金100円引きといったお得な特典つき!

途中下車の旅がより一層楽しめます。(対象施設:中山道広重美術館、岩村歴史資料館、日本大正村)

動くSLに乗ってみよう!SL体験

明知鉄道SL
明知鉄道SL

明知鉄道では、2015年からSL乗車体験を行っています。

体験は「SL車掌車乗車体験」「SL運転室乗車体験」「SL運転体験」「SLふれあい体験」の4つのコースがあり、SLの魅力を味わうことができます。

体で感じるSLの音や振動の迫力に圧倒されること間違いなし。

運転士気分を味わえる貴重な体験をぜひお楽しみください。

※各体験の詳細は公式サイトよりご確認ください。

癒しの風景とともに走る「養老鉄道」

養老鉄道

養老鉄道は、岐阜県揖斐川町から三重県桑名市までの全27駅を結ぶ単線私鉄。

路線沿いには田園風景や里山の美しい風景が広がり、養老の滝などの観光地へアクセスしやすいローカル列車です。

電車内に追加料金なしで自転車の持ちこみができる”サイクルトレイン”を運行しており、サイクリング旅を楽しむことができます。

各駅に配置されている沿線の観光・グルメマップを片手にハイキング・サイクリングを楽しむことができます。

地元産の日本酒を味わえる!枡酒列車

枡酒列車

養老鉄道では、大垣市の特産品である木枡を利用した企画列車「枡酒列車」が運転しています。

車内にて養老鉄道沿線の蔵元が醸造する日本酒をオリジナルデザインの木枡を利用して飲むことができます。

列車内では添乗スタッフによる、沿線の紹介やお酒の解説を聞くことができ、日本酒好きには見逃せないイベントです。

地域の文化を体感しながら、のんびりとしたローカル鉄道旅はいかかでしょうか?

※詳細は公式サイトよりご確認ください。

名桜を追いかけるローカル線「樽見鉄道」

樽見鉄道

樽見鉄道(たるみてつどう)は、大垣駅から樽見駅まで全19駅を結ぶローカル鉄道。

濃尾平野から根尾川沿いを進み、終点近くでは山間部を走行する路線です。

これからの季節、沿線の桜並木は「桜のトンネル」として有名で、列車の中から花見を楽しめます。

また終点の樽見駅は、岐阜県の名所「淡墨桜(うすずみざくら)」の最寄り駅です。

桜の時期には特別ダイヤで運行していて、2025年3月22日(土)~4月6日(日)の期間、列車が増発します。

まさに桜ラインとなるこの時期の乗車はおすすめです。

食旅トレイン「たにぐみ盆梅展列車」「薬草列車」

たにぐみ盆梅展列車
薬草弁当

樽見鉄道では、沿線の魅力を活かしたさまざまなイベントが開催されています。

毎年2月中旬から3月上旬の期間開催される「たにぐみ盆梅展列車」では、梅香る列車内で梅尽くしの盆梅御膳を堪能することができます。

また樽見鉄道では、春と秋に薬草や植物の知識を深めることができる体験型の観光列車「薬草列車」も人気です。

山の幸をふんだんに味わえる「薬草弁当」を食べながら、のんびりとした列車旅を楽しむことができます。

※今年の春季「薬草列車」は5月~7月の木、金曜日に運行予定。3月より予約受付開始。
※詳細は公式サイトよりご確認ください。

岐阜のローカル鉄道で春の魅力を満喫しよう!

岐阜県のローカル鉄道は、四季折々の美しい風景と地域文化を体感できる貴重な旅の手段です。

この春は、桜や自然、グルメを楽しむ鉄道旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

岐阜県のローカル鉄道で心癒される旅を楽しみながら、特別な思い出を作ってみませんか?