2023年7月14日に公開された、スタジオジブリ宮崎駿監督の新作映画「君たちはどう生きるか」。

原作は2冊の小説だと言われています。

事前情報を全く出さない異例の公開となった今回の映画、原作は吉野 源三郎氏の著書「君たちはどう生きるか」のみだと思われている方も多いのではないでしょうか?

漫画版も発売されベストセラーとなった小説ですので、読んだことのある方も多いはず。

映画をみて「あれ?」っと驚かれたのではないでしょうか。

本記事では、映画「君たちはどう生きるか」の原作小説についてご紹介します。

失われたものたちの本

アイルランド出身の作家、ジョン・コナリー氏によって書かれた「失われたものたちの本」。

日本語版の帯を宮崎駿監督が書かれています。

舞台は第二次世界大戦下のイギリス。

主人公は12歳の少年で、病気で母親を亡くしてしまうところから始まります。

父の再婚相手の女性の屋敷に移り住んでから彼の身の回りで起こる、数々の不思議な体験のお話です。

ダークファンタジー好きの方から非常に評価の高い作品。

映画「君たちはどう生きるか」の原作はこちらで間違いないでしょう。

著:ジョン・コナリー, 翻訳:田内 志文

君たちはどう生きるか

1937年に発売された吉野 源三郎氏の著書「君たちはどう生きるか」。

2017年には羽賀翔一により漫画化された「漫画 君たちはどう生きるか」が出版され、2018年3月には累計200万部を突破し、再び注目される作品となりました。

舞台は1937年頃、第二次世界大戦前の日本。

主人公は中学生のコペル君。

父親を病気で亡くしています。

近所に越してきた叔父さんとの手紙や対話の中で、身の回りで起きていることへの見方が変わり、精神的に成長していくお話です。

大人にとっても心に刺さる一冊です。

小説版

漫画版

著:吉野源三郎, 著:羽賀翔一

共通点の多い2つの原作

テイストは全く違いますが、主人公に共通点の多い2つの作品

戦前や戦時中の揺れる時代の中で、成長していく少年の心情を繊細に描いています。

映画「君たちはどう生きるか」はこの2つの原作に、宮崎駿監督の世界観を掛け合わせた、新たな物語です。

映画を観た方も見てない方もぜひ、小説も読んでみてください。

ジブリ作品は原作もおすすめ

個人的にはナウシカの原作(原作といっても宮崎駿監督が描かれたものですが)も、とてもおすすめですので、こちらもぜひ読んでみてください。

著:柊あおい