四季がある世界有数の植物大国の日本。

自生する植物は約7000種類、その40%が日本固有種です。

植物園は全国に120箇所以上あります。

今回はそんな植物大国の日本にある植物園から、個性豊かなおすすめの植物園をご紹介します。

植物園の魅力

多様な植物の展示

日本の植物園では、国内外から集められた多種多様な植物が展示されています。

四季折々の花や木、珍しい植物などが工夫を凝らし展示されています。

見るものを楽しませる豊かな自然をお楽しみ下さい。

学びと癒しの場

植物園は学びの場としても人気があります。

植物の名前や特徴、生態などを学ぶことができるだけでなく、植物の持つ癒しの力を感じることもできます。

緑の中で散歩を楽しんだり、座ってリラックスしたりすることで、心身のリフレッシュにもつながります。

研究と保存活動への貢献

植物園は植物の研究や保存活動にも積極的に取り組んでいます。

絶滅の危機に瀕している希少な植物の保護や増殖、種の保存など、植物園が持つ専門的知識と施設が植物の保全に寄与しています。

植物園のベストシーズンは初夏

ベストシーズンは意外にも初夏です。

四季折々違った景色を見せてくれますが、ぜひベストシーズンにも植物園に足を運んでみてください。

初夏に綺麗な植物
ハス、バラ、青バラ、ゆり、紫陽花、花菖蒲、マリーゴールド、ラベンダー、クリ、ベニバナ、コーヒー、カカオ、レモン、ライチ、グァバ、バナナ、パイナップル など

関東地方のおすすめ植物園

東京:熱帯環境植物館

熱帯環境植物館

東南アジアの熱帯雨林を再現している植物園です。

地下のには海⽔・汽⽔・淡⽔のいきもの約150種2500匹を展⽰したミニ水族館があります。

東京:新宿御苑

新宿御苑

庭園が素晴らしい新宿御苑ですが、温室もこだわって設計されています。

熱帯・亜熱帯の植物を中心に約2700種を栽培されている温室は、通路に高低差があり、異なる角度から植物を見ることができます。

温室内に滝も流れており裏側を通ることも可能です。

また屋根の窓の形が三角形になっており、開くとハリネズミのようになるところも特徴的です。

東京:東京都夢の島熱帯植物館

夢の島熱帯植物館

温室の形が個性的な植物園。

温室の暖房に必要なエネルギーを清掃工場から送られてくる高温水でまかなっている、エネルギーを無駄なく利用した施設です。

タコノキやムニンノボタンなどの固有種も楽しむことができます。

神奈川県:大船フラワーセンター

大船フラワーセンターの蓮

昭和37年開園の歴史ある植物園。

シャクヤクは、この地で品種改良された大船系を中心に、全国有数の規模を誇っています。

また、ドーナツ型のユニークなグリーンハウスは風通しがよく光がよく入り、展示会を随時開催しています。

夏季は蓮の開花に合わせて7月土日祝は早朝開園を行なっています。

茨城:水戸市植物公園

水戸市植物公園

水戸市植物公園は8ヘクタールの敷地に、テラスガーデン・観賞大温室・熱帯果樹温室・植物館・芝生園・ロックガーデン・養命酒薬用ハーブ園等がある洋風の庭園です。

四季折々の植物が見られます。

栃木:とちぎ花センター

とちぎ花センター

栃木県は洋蘭の洋蘭の一大産地。

上から見ると胡蝶蘭の形をしている温室は、天井の高さが22mあり、開放感がすごい植物園です。

ヤシの木など背の高い植物も鑑賞できます。

群馬:染料植物園

染料植物園

染料に使われる植物だけを集めている植物園。

染色体験もできます。時代ごとに植物を集めていて、飛鳥・奈良の道(アイ・ベニバナ)、平安・鎌倉の道(ウメ)、室町・江戸の道(ザクロ)、現代の道(ビワ)の藍染体験もできます。

中部地方のおすすめ植物園

静岡:伊豆シャボテン動物公園

伊豆シャボテン動物公園

世界各国から集められた、1500種のサボテンや多肉植物が鑑賞できる植物園です。

高さ5m以上の柱サボテン、食べることができるウチワサボテンなど様々なサボテンを見ることができます。

国の天然記念物「大室山」のふもとに広がる約20万㎡の園内では、約140種類の動物と触れ合える体験も。

静岡:富士竹類植物園

世界各地の竹を鑑賞できる、日本唯一の竹専門の植物園。

竹・笹類約700種、約10万本が栽培され、種類の多さは世界一を誇ります。

また竹製の商品の販売もしています。

長野:白馬五竜高山植物園

白馬五竜高山植物園

標高1500mのリフトで行ける植物園。

冬はスキー場で夏・秋限定の植物園で、リフトに乗って様々な高山植物を楽しむことができます。

麓のベースセンター「エスカルプラザ」では食事処や温泉もあります。

愛知:東谷山フルーツパーク

東谷山フルーツパーク

前方後円墳をモデルにデザインされた大小二つのドーム型をした温室には、104品種、282本の熱帯果樹・亜熱帯果樹が植えられ、珍しい熱帯の花や果実を見ることができます。

愛知:東山動植物園

東山動物園

国の重要文化財に指定されている温室は「東洋一の水晶宮」と呼ばれていたほど美しい佇まいで、約7,000種もの植物を保有しています。

丘陵地の地形や自然林を生かした展示になっており、園内を巡りながら植物に親しむことができます。

関西地方のおすすめ植物園

大阪:咲くやこの花館

咲くやこの花館

国内最大級の大温室を持つ植物園。

約5,500種の植物が集結、常に常に300種類以上の花を常に楽しむことができます。

イベントやワークショップが頻繁に行われており、気軽に植物に親しむことができます。

大阪:長居植物園

長居植物園

大阪市内にありながら約24.2haの園内には、約1200種の植物が植栽されています。

植物園の北側に位置する歴史の森は、大阪における代表的な樹林を時代別に再現しています。

夜間は、チームラボによる「チームラボ ボタニカルガーデン」が開催され、植物とアートの幻想的な空間を楽しむことができます。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

兵庫:神戸布引ハーブ園

神戸布引ハーブ園

約200種75,000株の花やハーブが咲き集う日本最大級のハーブ園です。

ロープウェイで山頂に登り、降りながら植物園を楽しめます。

料理に使うようなものから香りを楽しむものまで様々なハーブの香りを楽しみながら鑑賞することができます。

山頂にはレストランやショップ、広場にはハンモックもあり家族連れにも人気です。

兵庫:兵庫県立フラワーセンター

東京ドーム約10個分の敷地面積で、4500種類植物が見られる西日本を代表する植物園です。

中でも世界的な展示を誇るのが食虫植物。

ハエトリソウ・モウセンゴケなど500種類以上展示しています。

ウツボカズラの大きさはギネスにも認定されたほどです。

兵庫:手柄山温室植物園

手柄山温室植物園

ガラスもカーブしている玉ねぎ型の温室。

所々にぬいぐるみや人形が置かれほっこりします。

熱帯、亜熱帯、砂漠植物等120科1,500種25,000株を展示しています。

滋賀:水生植物公園みずの森

水生植物公園みずの森

琵琶湖の辺りにあるオニバスや睡蓮が名物の植物園。

園内の「ロータス館」ではさまざまな水生植物と出会えます。

中国地方のおすすめ植物園

鳥取:とっとり花回廊

とっとり花回廊

ユリが一面で観られる。

日本の固有種、7種類(ウケユリ、オトメユリ、サクユリ、イワトユリ、ササユリ、タモトユリ、ヤマユリ)全てのユリが鑑賞できます。

夜間は約80,000㎡の広大な庭園を、およそ14,000個の灯りが包み、日本最大級の夜間庭園となります。

四国地方のおすすめ植物園

高知:高知県立牧野植物園

高知県立牧野植物園

朝ドラのモデルとなった、牧野富太郎博士ゆかりの植物園。

起伏を活かした約8ヘクタールの敷地に博士ゆかりの野生植物や園芸植物など3,000種類以上が四季を彩る。

九州地方のおすすめ植物園

宮崎:宮交ボタニックガーデン青島

宮交ボタニックガーデン青島

熱帯果樹だけでひとつの温室があり、果樹の1年間を観せることをコンセプトにしている植物園です。

亜熱帯植物27種を含む約200種5,000本を超える植物が生育しています。

沖縄:東南植物楽園

東南植物楽園

水上楽園エリアでは「バオバブ」や「リュウケツジュ」など南国らしい植物を見ることができます。

高さ25メートルのユスラヤシが並ぶ並木通りは圧巻です。

国内にある一度は訪れたいおすすめの植物園をご紹介しました。

日本には全国各地に個性豊かで魅力的な植物園があります。

公共交通機関で訪れにくい植物園もありますが、機会があればぜひ訪れてみてください。